20代前半、仕事も人生も「なんか違う」という感覚を抱えながら、私はオーストラリアに渡りました。でも1年間の生活を終えて帰国したとき気づいたのは、「変わったのは環境じゃなく、自分の見方だった」ということでした。
ワーホリに行こうと決めたきっかけ
20歳のとき、初めての海外旅行でシンガポールに行きました。空港に降り立った瞬間の空気、気候、街の雰囲気——すべてが新鮮で、今まで感じたことのないワクワク感がありました。
その後一人でタイにも行きました。英語もわからず緊張だらけの旅でしたが、「一人でできた」という達成感が残り、そこから「海外に住んでみたい」という気持ちが芽生えました。
当時は就職難の氷河期世代。正社員の仕事がなかなか見つからず、契約社員として働き始めました。毎日同じことの繰り返しで、閉塞感を感じていました。だから2年間貯めたお金で、オーストラリアへのワーホリを決めたのです。
逃げだったのか挑戦だったのか、今でも正直わかりません。でもあのとき行かなかったら、ずっと後悔していたと思います。
オーストラリアでの生活——リアルな体験談
観光と生活は全然違いました。最初の数日はワクワクしていましたが、しばらくすると日本が恋しくてたまらなかった。語学学校の授業にはついていけないし、英語が通じないもどかしさが毎日続きました。
それでもアルバイトを始めてから、少しずつ生活が楽しくなってきました。日本食レストランの接客で常連客と少しずつ言葉を交わせるようになったとき、小さな達成感がありました。
一方で、孤独もありました。友達ができても帰国してしまう。頼れる人がいない環境の中で、自分一人で判断して動くしかありませんでした。気づけば「孤独に強くなった」というより、「孤独を当たり前として受け入れていた」という感覚でした。
オーストラリアで気づいたこと
語学学校についていけなくて、学校に行くのが苦痛になった時期がありました。逃げたくて、でも逃げられなくて、自分を責めていました。
でもある日、現地のオーストラリア人を見ていて気づきました。みんな気さくで、いい意味で適当でした。失敗しても笑っている。「ちゃんとしなきゃ」という空気が、日本よりずっと薄かった。
そのとき初めて思ったのです。「ちゃんとしなければ」という感覚は、自分でずっと自分に課してきたプレッシャーだったのかもしれないと。
「真面目に働かないといけない」「失敗してはいけない」——日本では当たり前だと思っていたその感覚が、実は自分で作り上げたものだったかもしれない。それがオーストラリアでの一番大きな収穫でした。
帰国後の現実と葛藤
1年間の生活を終えて帰国したとき、また現実が待っていました。仕事を一から探さないといけない。「オーストラリアに戻りたい」という気持ちが何度も頭をよぎりました。
就職活動は苦痛でした。ワーホリ帰りへの目線は厳しく、やりたいことも特になかった。海外で「自分を苦しめていたのは自分だった」と気づいたはずなのに、日本に戻ったら同じプレッシャーの中にいました。
「海外に行って変わった」とは言い切れませんでした。でも、「変わっていなかった自分」に気づけたことが、のちの迷走を振り返るきっかけになったと今は思います。
ワーホリを考えている人に伝えたいこと
私は行ってよかったと思っています。ただ「なんとなく海外に住んでみたい」という漠然とした気持ちで行ったので、帰国後に活かせたかというと正直微妙でした。
だから今ワーホリを考えている人に伝えたいのは、「自分にとって何を求めて行くのか」という問いを持つことが大切だということ。海外から逃げたいのか、何かを得たいのか。その違いを明確にしておくだけで、帰国後が全然変わると思います。
また、海外旅行保険への加入は必須です。現地で体調を崩したとき、保険に入っていて本当に助かりました。ワーホリ前に必ず準備しておくことをおすすめします。
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保険を比較してみる →まとめ:オーストラリアで気づいた3つのこと
- 慣れること、時間が解決してくれることは本当にある
- 「ちゃんとしなければ」は自分で作ったプレッシャーだった
- 変わっていなかった自分に気づけたことが、次の一歩につながった
仕事にも人生にも正解はない。迷うことも悪いことでもない。
むしろ迷っているからこそ、こうして動いている——それだけで十分じゃないかと今は思っています。
人生に”正解ルート”がないとしたら、今あなたが迷っていることは、正しい証拠かもしれません。



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