でも何度会社を変えても、どこかで同じ感覚が戻ってくる。「新しい会社に変わっても、また同じことになるんじゃないか」——そんな不安を感じているなら、この記事は他人事ではないかもしれません。
私は10回転職しました。その経験から言えることがあります。
私の経歴:氷河期世代、10回の転職
就職氷河期の世代です。正社員の仕事がなかなか見つからず、契約社員でキャリアをスタートしました。
その後、ワーキングホリデーでオーストラリアへ。帰国後も正社員の仕事は遠く、派遣で働きながらまた海外へ——そのサイクルを何度か繰り返しました。
「今度こそ長く働ける職場を」と探しても、妥協して入った職場では不満が残る。転職するたびに履歴書の職歴欄を書く手が止まる。そんなループを、長い間続けてきました。
転職のたびに繰り返していたパターン
気づいたのは、ある法則性でした。
どの会社でも、最初の1年は覚えることが多く必死でした。でも1年を過ぎると慣れが来て、飽きが来る。そして「なんか違う」という気持ちが芽生える。
不満の内容は職場ごとに変わっていた。でも、不満を感じるまでの”時間”はいつも同じだった。
これは偶然ではなく、自分の中にあるパターンでした。
会社を変えても、変わらなかったこと
何度転職しても、変わらないものがありました。
- 自由を求めているのに、監視が多い職場を選んでいた
- 自分のやり方で進めたいのに、ルールが厳しい職場を選んでいた
- 飽き性なのに、ルーティンワーク中心の仕事を選んでいた
会社を変えれば変わると思っていた。でも実際は、どこへ行っても”変わらない自分”がついてきていたのです。
環境ではなく、自分の選び方のクセに問題がありました。これに気づくまでに、10回かかりました。
それでも、転職して良かったと思う理由
誤解しないでほしいのですが、転職したことを後悔はしていません。
嫌なら辞めていいという感覚が、常に自分を守ってくれました。合わない環境から離れる選択肢を、いつも持ち続けられた。環境を変えることへの恐怖もなくなり、どこへでも行けるフットワークの軽さは今の自分の強みになっています。
何度も失敗したからこそ、転職してよかったと言い切れる。それが正直な気持ちです。
転職を考えている人に、一つだけ伝えたいこと
転職の前に、自分のパターンを一度言語化してみてください。
- どんな場面で限界を感じるか
- 何に怒り、何に喜ぶか
- 過去の職場で、共通して嫌だったことは何か
私の場合は「自分のペースで判断して仕事を進められること」が、働く上で外せない条件でした。これを知っていれば、もっと早く合う職場に出会えたかもしれません。
言語化が難しければ、転職エージェントに話してみるのも有効です。第三者に話すことで、自分でも気づいていなかった価値観が見えてくることがあります。
同じ荷物を持ったまま引っ越しても、荷物は減らない。転職する前に、一度荷物の中身を確認する——それが、昔の自分に伝えたかったことです。
まとめ:転職より先に、自分を知る
10回転職したからこそ、自分と向き合うことができました。
転職するかどうかより、自分とどう向き合うか。それが本質だと今は思っています。
あなたが本当に変えたいのは、職場ですか?それとも、今の自分ですか?



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